安住の地と定めた海辺の町に引っ越した紗枝だったが、その晩、家が全焼してしまう。
途方に暮れる紗枝に手を差し伸べたのは、隣人の桂木だった。紗枝は30歳、桂木は50歳。20歳差の二人の同居が始まった。
親から逃げるように過去を隠して生きてきた紗枝。美しい容姿と能力の高さで常に他人の興味を引き、疲れてしまった桂木。だからこそ、つかず離れずの距離感を守った同居が心地よかったが――!?
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