東亜大学出身の医師ばかりがふんぞり返っているこの大学病院では、やはり東亜大学出身の院長が大名のようにほかの医師たちを従えていた。院長は回診の際、わずか5秒の診察だけで、患者の腕を切断しろと命じる。しかしその患者はピアニストだった。担当医は何とか腕を切らずに済ませられないかとB・Jに相談した。